本文へスキップ

 CEA: Consulting Engineers Associates

活動報告report

新規開業技術士支援研究会

2014年までの記録(ネット会員限定)
2016年までの記録

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日本技術士会登録グループ 新規開業技術士支援研究会活動内容

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:2018年6月2日(土)
2.場所:北トピア601室
3.講師:外館秀一氏(機械)、上野仁氏(情報工学)
4.出席者(敬称略):上野、福原、平田俊、舘泉、外館、川村、佐藤裕、佐藤一、吉原、井上、渡辺国、顧、米森、福本、野田、大島、阿部、大久保、森田、菅野、小林(記)(全21名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)外館秀一氏(機械)



外舘秀一さん(機械・経営工学)

外舘氏は現在プラント会社に勤務する機械・経営工学部門の技術士である。
1983年に大学の工学部機械工学科を卒業し、大手プラント機械会社に入社。入社後は紙パルププラントの設計に従事。その紙パルプ(製紙)プラントについての説明があった。また、この仕事は海外の企業と技術提携しており、その技術提携先のフィンランドでの経験についての説明があった。

2000年からは一般廃棄物焼却施設、産業廃棄物プラント関係の業務を担当。焼却炉の設計の他、機器の買い付け等にも携わる。この業務で経験した都市ゴミ焼却施設の仕組みについて説明があった。また、この業務を担当していた2009年に技術士(機械部門)を取得したそうである。

その後、2012年にプラント建設エンジニアリング会社に転職。ここでは技術提案書の作成や、海外コンサルタント会社との協業などを行っていた。アラブ首長国連邦(UAE)でも業務を行ったとのことで、金曜日が休日であったり、昼間はあまりに暑く屋外作業ができなかったり、酒類販売が原則禁止であったりと現地ならではの経験談の紹介があった。

2016年から現在のプラント会社に勤務。下水処理プラントや汚泥焼却設備関連の仕事を担当。2017年には経営工学部門の技術士も取得した。

資源の乏しい日本は、技術立国として未来の技術者を育てることが急務であり、そのための社会貢献を意識しているとのこと。出身大学の技術士会の活動として、科学技術振興機構が主催する「サイエンスアゴラ」というイベントへの出店等を行っている。他に、大学同窓会として奨学生制度に参画する活動も行っているそうである。
また、労働災害の低減に関する活動もしており、今後の労働災害の低減にはAIの活用が必要なのではないかと考えているとのことであった。

外舘氏ビデオ動画

(2)上野仁氏(情報工学)



上野仁さん(情報工学)
上野氏は大手電気メーカーを退職後、技術士事務所を開設して独立。その後、第一工業大学の教授となり現在も務めている。技術士事務所は引き続き開いているが、開店休業状態だそうである。情報部門の技術士であり、博士号も取得済みである。

大学では「シート型圧電センサから得られる信号処理方式の研究」がメインテーマ。実際に手を動かし、回路を組んだりソフトを書いたりする方が性に合っているとのこと。他に、サイバーセキュリティ技術動向調査、ブロックチェーン技術の調査・解説、自動車IoT関連技術の動向調査等を依頼され実施したそうである。このうち、ブロックチェーン技術の調査・解説は技術士協同組合の研究会での発表がきっかけとなり、本を執筆する企画も進んでいるとのこと。

シート型圧電センサの信号処理の研究は、ピエゾフィルムというシート型圧電センサを利用し、見守り支援システムに応用する構想。社会の高齢化に伴なう孤独死の問題への対応として「見守りシステム」への利用をはじめ、圧電センサで生体情報を取得することで椅子に座っただけで個人認証するシステムなどへの展開も研究中だそうである。
元々、技術士や博士号取得時はOSやコンピュータアーキテクチャが専門であった。しかしこれらのテーマは大学において個人、少人数で研究するのは難しい。シート型圧電センサの信号処理の研究は少人数でできるテーマとして取り組んでいる。一方で、すぐに製品応用できるものでもないので、大学で研究するのに適していると感じているそうである。

その他、調査業務を行ったサイバーセキュリティ技術、ブロックチェーン技術、自動車IoT関連技術の概要について紹介があった。それぞれ、調べてみると奥が深く、おもしろいテーマであると感じたそうである。

上野氏ビデオ動画

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:2018年5月19日(土)
2.場所:北トピア807室
3.講師:ステアリングメンバー7名
4.出席者(敬称略):受講者10名

2018年技術士独立開業セミナープログラム







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:2018年5月5日(土)
2.場所:北トピア807室
3.講師:森 豊氏(機械)、早乙女弘氏(電気電子)
4.出席者(敬称略):森、福崎、福原、平田俊、舘泉、外館、早乙女、野田、大島、阿部、大久保、森田、菅野、小林(記)(全14名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)森 豊氏(機械)



森氏は独立開業して10年になる機械部門の技術士である。大手ポンプ会社を家庭の事情で56歳で退職し、すぐに開業した。会社には約30年在籍し、始めの10年を修業時代としても、その後20年は技術者として仕事をしたが、その会社員としての20年と独立後の10年が同じくらいの長さに感じるとのことである。

独立して最初に行ったことは、1)新規開業技術士支援研究会への参加、2)先輩の意見を聞く、3)人脈作り、4)事業計画書の作成、5)何らかの仕事の確保、だったそうである。事業計画書の作成は、独立の目的をはっきりさせる、捨てられるもの捨てられないものをはっきりさせる、具体的な目標を決めるという点でも大切とのこと。そして事業計画は毎年見直し、修正しているそうである。

仕事は、人脈作りの中での営業活動、知り合いの紹介、口コミで獲得してきたそうである。また、役所の仕事はホームページから来ることが多いとのこと。仕事に繋がる得意技術は「点」であるが、技術士の仕事をしていく中で、その点が繋がって「線」となり、その線が繋がって「面」となっていった。その面の中に仕事があるとのことである。

独立自営の時期は、経験上、早いほうが良いとのこと。仕事が軌道に乗るまで3〜5年の「助走期間」が必要なことの他、体力や、やる気の面でも若い方が有利だからとのことである。

今後の希望、夢は、できれば「生涯現役」で、人を楽にするために、社会のために「ハタラク」ようにし、街の小さな老舗のお菓子屋さんのように「100年企業」を目指したいとのことであった。
森豊氏ビデオ動画

(2)早乙女弘氏(電気電子)



早乙女氏は2018年3月に大手電気メーカーを定年退職。この4月に技術士事務所を立ち上げた、60歳になる電気電子部門の技術士である。

会社では、ワープロの設計開発、鉄道製品の設計開発や鉄道事業者との新システムの開発を経験。50歳の時に体調を崩したのを機に工場内の技術管理を担当し、その後、海外の鉄道メーカーとの合弁会社への出向も経験した。

独立の目的は、1)地域産業の活性化に貢献する、2)地域中小企業の働き方改革や生産性革命の支援、3)公営の地域産業向け事業活動の支援とのことである。このために地元自治体の中小企業支援センターの地域産業振興コーディネータに登録した。

しかし、なかなか仕事に繋がらないため、会社時代の経歴を整理。その結果、地域産業の活性化に貢献するという目的のために、過去の業務経験を活かしたサービス提供を行いたいとのことである。具体的には、
 ・ワープロの設計開発の経験から「ガリバー的視点」の製品企画
 ・鉄道事業者との新システムの開発経験から営業的視点でのモノの標準化
 ・工場内の技術管理の経験から企業の生産性改善、企業の業績改善
などの業務を行っていきたいと考えているとのことであった。
早乙女弘氏ビデオ動画

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:2018年4月7日(土)
2.場所:北トピア801室
3.講師:福崎昌宏氏(金属)、河面英則氏(電気電子)
4.出席者(敬称略):河面、顧、福崎、渡辺国、春山、平田俊、新井田、吉原、舘泉、外館、早乙女、上杉、稲村、坪井、大島、高堂、大園、大久保、森田、菅野、小林(記)(全21名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)福崎昌宏氏(金属)


福崎氏は1980年生まれ。大学院で金属工学を修了後、貴金属加工製造会社に入社。約8年勤務の後、現在は建設機械製造会社に勤務している金属部門の技術士である。
貴金属加工製造会社では、高温用白金材料の開発・量産立ち上げ・不具合対策、白金パイプ加工、白金合金熱電対加工の量産立ち上げなどを経験。
現在の建設機械製造会社ではガス軟窒化処理に関する分析、高温浸炭における結晶粒粗大化防止の研究と実用化などに従事している。
技術士取得のきっかけは資格手当が出るからといったものだったそうであるが、二次の筆記試験終了時に大きな達成感があり、この資格を活かしていきたいと考えたそうである。
独立予定は来年の4月で、「金属分析を通してお客様の役に立つ」をキャッチコピーとしたいとのこと。
独立後の業務としては、金属材料の組織観察方法、金属組織と機械的性質について、電子顕微鏡の原理と観察方法の指導、金属材料の不具合調査、対策などを考えているとのこと。また、人材教育についても「楽しく生きる」をテーマに、将来的に仕事として立ち上げていきたいとのことである。
独立の準備として、技術士協同組合や技術士会の独立セミナーの受講のほか、講演のボイストレーニングを受け、宣伝を兼ねて今年1年で5回の講演を行いたいとのこと。独立後は月収100万を目指すとの目標紹介があった。
懸念事項として、現場を離れることで技術力が低下しないか、どんな人や団体に売り込むべきか、他の資格も必要か、FacebookやSNSをどう活用するか、税金、保険、年金などはどうするかといったことが挙げられた。それに対して、技術士協同組合の独立開業セミナーが大いに参考になるはずとのアドバイスがあった。

福崎昌宏氏ビデオ動画


(2)河面英則氏(電気電子)


河面氏は2002年に独立開業した電気電子部門の技術士である。大学の応用物理学科を卒業後、大手電機会社に入社。パワーエレクトロニクスの仕事に従事していたそうである。
会社では、パワーエレクトロニクスの開発設計製造の責任者となり、大きな開発予算を使って充実した仕事をしていたとのこと。ところが、自身が責任者として世界最大容量のインバーター機器を開発して開発機を鉄鋼会社に納入した際に大トラブルが発生。1年かけてトラブルを解決したが、解決後NEDOに出向となってしまった。この時点で、独立を決意したそうである。そして、独立のために技術士を取得したとのことである。
独立の準備として、先輩技術士を観察し、いろいろと話を聞いたとのこと。また、すべて自分自身でやる訓練、年金や保険の勉強、そして、80歳までの生活設計のシミュレーションを行い、最低限必要な年収などを想定しておいたそうである。このような準備と、会社の退職制度との兼ね合いで、決意から独立まで6年かかったそうで、やはり、ある程度の準備期間が必要とのことであった。
独立後は、NEDOに務めていたころの繋がりで、仕事を回してくれそうなところにアタック。NEDOの調査業務等の仕事を行ったとのこと。なお、独立の準備として色々な資格を取ったが、結局、技術士があれば他の資格は不要だったそうである。
独立自営で感じたことは、代役がいないのでスケジュール管理が大事であること、顧客をどう見つけるか、いくらで請け負うかの営業活動が大切であること、健康第一で何事も自己責任であることだそうである。そして、独立自営は、実に気楽で、気分がいいとのことであった。なお、独立自営を目指すなら、精神的にも体力的にもエネルギッシュな若いときの方がいいとのことである。
このほか、独立自営を考えている人へのアドバイス、独立前の準備、独立自営のやり方、仕事をやっていくための留意点など、多くのアドバイスがあった。

河面英則氏ビデオ動画


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:2018年3月3日(土)
2.場所:北トピア803室
3.講師:大園剣吾氏(金属)、高堂彰二氏(上下水道)
4.出席者(敬称略):田代、顧、渡辺良、福崎、渡辺国、春山、平田俊明、新井田、石川、久井、外館、阿部、前嶋、高堂、大園、大久保、森田、菅野、小林(記)(全19名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)大園剣吾氏(金属)


大園氏は2017年1月に独立開業した、39歳の金属部門の技術士である。
大学を卒業後、大手印刷会社に入社。フィルム技術の分野で生産技術に携わった。会社員時代に「液晶コンビナート」の立ち上げを担当。大変良い経験になったそうである。
独立を志したのは、もともと親が自営業で、家で仕事をする姿を見ていたということも影響しており、大きな仕事を成し遂げたいという思いと、起業に関するビジネス本の影響も大きかったとのことである。
開業時、ハローワークに行った際に、たまたま見つけた若い社長さんが営む特許調査会社の仕事が今でもつづいているとのこと。そこで教育事業の提案もして仕事を育てているところとのことである。
また、自身のホームページを通じて公的支援業務の仕事のオファーがあり、知り合い技術士の仕事を知る良い機会になったそうである。
この1年で体が資本とつくづく感じた。今後の業務はまだまだ模索中。コミュニケーションが課題であり、仕事の価格の付け方に悩んでいるとのこと。先輩方に助けられながらなんとかやっている状況。「技術士」という看板に泥を塗らないようにやっていきたいとのことである。

大園剣吾氏ビデオ動画


(2)高堂彰二氏(上下水道)


高堂氏は2003年に45歳で独立開業した上下水道部門の技術士である。
大学を卒業後、建設コンサルタント会社に入社。会社では仕事は順調であったが、当時、土木業界全体が仕事が減っていたのと、営業部門に異動となったが営業に専念するのに抵抗があり、自分の人生であるからと独立することとしたそうである。
独立に際して「畳の上の水練」はいくらやってもダメで、おぼれる覚悟で飛び込むしかないとのことである。なお、自身を含め会計のことを心配する人が多いが、これは儲かってから考えても遅くないとのこと。技術士の会計は仕入れや在庫などがなく簡単とのことである。
また、いくら独立しても一人では生きていけない。仕事も技術士仲間からの紹介で来ることが多いそうである。それは、技術士は一人一人専門が違うので競合することが少ないからで、行政書士などの同業者がライバルとなる関係とは違うとのことであった。
今、一番力を入れて行っている仕事は、技術鑑定、事故調査、PL。海外業務も「EBRD」(欧州復興開発銀行)の仕事で色々な国に行った。しかし、EBRD関係の仕事が事業仕分けの対象となり、なくなってしまったそうである。
また、本の執筆もしており、技術士の受験対策本や、水道、下水道の入門書等を何冊か出版した。本の執筆は業務の隙間の時間を有効活用できる。その他、技術者教育として、セミナーの講師をやったり、埼玉大学で技術者倫理を教えたりしている。
技術士の仕事はサラリーマンの仕事の延長線上にはなかなか無いとのこと。自分の業界のメインではない外側に仕事があるとのことであった。
技術士同士の仕事の紹介も有効。仕事を紹介するには、よく知っている人である必要があるので、仲間の紹介による仕事は確実なことが多いそうである。
仕事は、日雇いのような仕事、半年先を見据えた仕事、2〜3年先を見据えた仕事を組合せできると良いとのこと。
大切なのは、技術士仲間と飲み食いして、お互いをよく知ることだと思っている、とのことであった。

高堂彰二氏ビデオ動画

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:2018年2月3日(土)
2.場所:北トピア801室
3.講師:山添雅彦氏(電気電子)、藤田泰正氏(機械)
4.出席者(敬称略):藤田、春山、平田俊明、戸館、福原、岸、山添、青木、新井田、加藤、前川、西川、福崎、前島、神田、川村、大久保、森田、菅野、小林(記)(全20名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)山添雅彦氏(電気電子)


山添氏は現在、放送局に勤務する技術士である。放送の電波を発射する送信設備に関する開発、調査、人材育成などを専門としており、平成28年に技術士を取得した。

放送局では「テクニシャン」としての仕事も多いが、それでは満足できず「エンジニア」として活躍すべく、技術士を取得したとのこと。また、設備を発注する立場として、受注するメーカーとの議論に負けられない、という発注者の意地も技術士取得の動機のひとつとなったそうである。博士号も取得済みであるが、博士は学術の領域であり、技術士も取得して現場のエンジニアとして活躍したいと思っていたそうである。

これまでの業務実績として、大電力全固体中波送信機(真空管ではなく、半導体を使って大電力を発射する送信機)の設計、短波の大電力全固体送信機の開発(博士論文となったもの)、外来波がある状況での中波アンテナのインピーダンス測定手法の開発などの紹介があった。これらの業務成果を基に、学会発表や特許取得なども行ったとのこと。

独立を目指し、得意分野である電子回路関係だけでなく、守備範囲を広げるべく語学や会計、知財の知識も勉強し、人脈を広げていきたいとのこと。趣味で吹奏楽団に参加したり、サイクリングとジョギングも行っているそうである。

出身地の鳥取に戻って地元で活動したいと思っており、鳥取の状況や課題もリサーチしているそうである。技術士として起業した際には、高周波応用機器の設計・支援、送信通信システムの設計・試験・評価、人材育成、品質・安全性・保全性管理などの分野を手掛けたいと思っている。また、書籍の執筆なども行いたいと考えているとのことであった。


(2)藤田泰正氏(機械)


藤田氏は自動車メーカーを定年前に辞めて独立開業した技術士である。会社に「独立してこんなことをやりたい」と言ったら「どうぞ、どうぞ」となり、円満退社できたそうである。ちなみに、技術士を取ったのは「船が買いたかったから」とのこと。(趣味でボートを操縦して海に出ているそうである。)

技術士協同組合の「発注者のエンジニアリング研究会」の世話役を行っており、その活動の紹介があった。
発注者のエンジニアリング研究会では、次のような活動・議論を行ってきた。
 ・各業界における受発注例の紹介。(参加メンバーが自分の経験を基に発表。)
 ・各業界で各参加者が体験した受発注の成功・失敗例の紹介とそれを基にした議論。
 ・社会的に大きな話題となった失敗例(新国立競技場、豊洲市場、X線天文衛星「ひとみ」など)の研究。
これらの事例研究、議論を通じて、参加者の業務に役立つヒントが得られれば、というのが発注者のエンジニアリング研究会の活動の考え方とのことである。

また藤田氏は、出身大学である青山学院大学において、大学生のための技術士一次試験合格推進活動も行っているとのこと。同大学機械工学科は約100名の学生のうち毎年数10名の合格者を輩出し、在学中合格者数全国1位を誇っている。学生が技術士一次試験合格を目指す一番の決め手は、学部在学中に技術士一次試験に合格すると大学院内部進学における被推薦資格を大幅に得やすくなること。学生向けのセミナーで技術士一次試験受験を推奨する際、既に合格した学生に合格の秘訣を発表してもらうのが、受験指導に最も有効とのことである。

藤田泰正氏ビデオ動画

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:2018年1月6日(土)
2.場所:北トピア803室
3.講師:春山周夏氏(機械)、石川三千雄氏(上下水道)
4.出席者(敬称略):石川、春山、渡辺、福崎、平田俊明、平田一成、菊田、佐藤、岸、山添、青木、新井田、福井、小野、川村、大久保、森田、菅野、小林(記)(全19名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)春山周夏氏(機械)


春山周夏さん(機械)
春山氏は今年の4月に独立開業を予定している機械部門の技術士である。2011年に技術士に合格。現在38歳である。
2004年に大学院の機械システム工学科を修了。重電メーカー、鉄鋼会社系列の物流会社を経て、現在は大手電気メーカーに勤務している。
大学院修了後、最初に就職した重電メーカーでは設備の設計から立ち上げまでを経験し、技術者としての基礎を身につけたとのこと。しかし、ある時期にあまりに暇となり不安を感じ転職したそうである。
次の物流会社で、工場の災害復旧の仕事を経験。通常2週間かかるところを「金に糸目は付けないから1週間で終わらせろ。」と言われ完遂した。これは、復旧費用が大幅アップしても工場を早く稼働させた方が、損失が少なくなるからであった。この話を奥さんにしたところ、「会社の奴隷」と言われ、返す言葉がなかったそうである。
現在の会社で3社目であるが、会社員である以上、技術的なスキルとともに社内政治にも長けなければ、使われる立場を抜け出すことはできないと気づいた。そんなとき、昨年の6月頃に「独立・自営のススメ」という本を読み、何とかしなくてはと目覚めたそうである。
独立後はコンサルティング・エンジニア(CE)になるつもり。これまでの経験から、生産性向上のために「Industry4.0:AI、IoTの活用」が必要と感じている。そのためにはシステム系技術者として、AI技術者が必要なのはもちろん、さらに、機械系、電気系、制御系技術者とAI技術者との橋渡しができる技術者が必要。自分がその立場になることを目指すとのことである。
起業理念は「不良品と不正を現場から撲滅する」こと。不良品が出なければ不正も無くなるという思いとのことである。

春山周夏氏ビデオ動画

(2)石川三千雄氏(上下水道)


石川三千雄さん(上下水道)
石川氏は上下水道部門の技術士で、1992年に独立自営を開始。昭和13年1月生まれであるが、現在も現役で働いている。昭和44年に技術士試験に合格、昭和61年に登録した。
大学の工学部衛生工学科(上下水道専攻)を卒業後、上下水道のプラント会社に就職。入社6ヶ月でいきなり現場監督を任された。何も分からず現場が止まりかけたが、見かねた棒芯(ぼうしん:現場職人の親方)が全て仕切ってくれて工期に間に合った。この時、自分ができなくても回りに助けてもらえば仕事はできることを学んだとのこと。
昭和45年に父親が経営する日本電業に跡継ぎとして入社。ブームに乗って売上を5倍以上に延ばすも、ブームが去って元に戻ることを経験。業績の良い時は「俺の手柄」とみんな言う。業績が悪くなった時は自分のせいじゃないと言い出すことが良くわかった。
昭和60年に携帯電話開発に乗り出すも失敗。会社は取引のあった富士通の子会社となった。
その後、平成4年7月に54歳で独立自営を開始。「石川技術士事務所」と「石川電子経営研究所」を同時に開業。この時、技術士協同組合の先輩に独立自営の準備を教えてもらった。特に森田理事長、青葉理事、堀武氏(故人)のアドバイスは大きかったとのこと。
独立してすぐ、下水道技術者として企業とのコンサル契約。平成4年から平成22年までこの仕事が続いた。
顧問先の会社や商工会議所の仕事でも「2代目への継承」(子供の扱い)で苦労している場面によく出会う。自分が親から会社を継いだ経験がかわれて顧問契約が続いているケースもある。多くは父親(創業者)がいつまでも経営者の座を離さない。自分の経験では、身内ではなく、銀行や取引先などの外部から引退を促した方がうまくいく。
また、誰にでも老親の介護は必ずやってくる。自分の親であるから覚悟を決めて、とのこと。それから健康維持は大切で、そのために学生時代にやっていた柔道をしたそうである。
石川三千雄氏配布資料

石川三千雄氏ビデオ動画

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:12月2日(土)
2.場所:北トピア808室
3.講師:松田晃一氏(生物)、渡部利範氏(電気電子)
4.出席者(敬称略):松田、渡部、春山、外館、渡辺、福原、矢崎、福崎、前嶋、早乙女、新井、辰田、川村、久井、大久保、森田、菅野、小林(記)(全18名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)松田晃一氏(生物)


松田氏は大学の農学部を卒業後、ビール会社に就職。30年勤めたあと早期退職し、会社を作って独立した生物工学部門の技術士である。
会社員時代はビール工場の設備を担当したほか、パッケージングの研究などに携わった。独立は、40歳を過ぎたあたりから考えていたそうである。
今や多くの製造業が海外に工場を移しているが、飲料業界は、鮮度の問題等で海外製造が難しく、国内に工場が残っているとのこと。また、飲料業界の現状として、ビール等のアルコール飲料はワインなどの一部を除き消費が減っているが、それ以外の飲料は人口減にもかかわらず国内消費が伸びているとのことであった。
飲料業界の特徴として、中小のミネラルウォーターの会社でも価格メリットが大きいためペットボトルを内製化することが多いとのこと。ただし、微生物管理等のノウハウが十分でないため、そのあたりの技術指導等の仕事があるとのことであった。
会社員30年の経歴のうち、ビールの仕事が27年、飲料の仕事が3年であるが、現在の仕事には、飲料3年間の人脈などが役立っているとのこと。これは、ビール会社に比べ飲料会社の方が圧倒的に多く裾野が広いことと、飲料会社でペットボトル等のユーザーとして仕事をした経験から、ペットボトルメーカー等との人脈も仕事に活きるからだそうである。
現在、本を執筆中。日刊工業新聞社の「おもしろサイエンス」シリーズ。飲料容器の製造技術を中心にしたもので、来年3〜4月頃刊行予定とのことである。
松田晃一氏ビデオ動画


(2)渡部利範氏(電気電子)

渡部氏は独立して10年になる電気電子部門の技術士である。
会社員時代は、複写機メーカーに勤めており、安全設計に関する仕事をしていた。自身が中心となっていたプロジェクトが一段落した58歳の時に早期退職をし、独立開業した。
かつて、父親が炭鉱の仕事をしており、社会の移り変わりで会社の存続が危うくなるのを目の当たりにした。それで、会社に依存しない自分の力で生活できるすべを身につけようと決心し、いつか独立しようと会社員時代から準備していた。
現在の仕事は、知人の会社の顧問(温度ヒューズ等の設計に関すること)、セミナーの講師、経済産業省の表彰制度の審査員の3つ。いずれもこれまでの縁で仕事をすることになったそうである。
独立に際して日々考えていたのは、「起業の思いを明確にする」こと、「信頼を大切にする」こと、「経験に裏付けされたプロの技を身につける」こととのこと。自身は、電気製品の安全性が専門であり、「ローテクを進化させる」というスローガンで独立した。
仕事には「縁と引き」が大切で、人脈(良き人との出会い)とお誘いが必要とのこと。また、一番難しいのは、経験・知恵・知識をビジネスに仕上げる部分とのことである。
また、コンサルタントは「売り込み」をしてもダメで、相手から頼まれるようになる必要があるとのこと。きちんとして仕事をしていれば、周りの人は必ず見ていてくれるとのことであった。
渡部利範氏ビデオ動画


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:11月6日(土)
2.場所:北トピア808室
3.講師:平田俊明氏(情報工学)、高橋義徳氏(衛生工学)
4.出席者(敬称略):佐藤、吉原、春山、井上義、新井田、大島、石川、外館、川中、早瀬、高橋、平田俊、加藤、大久保、森田、菅野(記)(全16名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)平田俊明氏(情報工学)

平田氏は大手電機会社を2年ほど前に早期退職し、独立系のソフトウエア会社に勤務している。
大手電機会社では主に研究所で組込み系ソフトウエアの研究開発を行ってきた。
最初は、通信制御ソフトウエアの研究開発を行い、既存端末接続プロトコル変換方式の開発や通信処理サーバーの高速・多回線制御方式などを経験した。
時代の流れとともに、ネットワーク・システム管理ソフトウエアの研究開発に移り、Webブラウザを用いたネットワーク管理システムを始めとした、今でこそ当たり前になった技術であるが、当時は最も新しいネットワーク管理ソフトの研究開発であった。
その後はストレージシステムのビジネス推進や、製品の評価の仕事に携わった。これは技術開発ではなく、海外ビジネスをどう展開するかといった管理的な業務を経験し、日本と海外の開発の違いや契約の取組み姿勢等を学んだ。
その後現在の独立系のソフト会社に転勤し、画像所認識,機械学習等の新技術先行開発や教育研修などを行っている。
これまで、大学の非常勤講師や電子通信学会など社外の学会での活動も行ってきた。
今後AIやIOT関連の研究会を組合の中で立ち上げる予定である
平田俊明氏ビデオ動画


(1)高橋義徳氏(衛生工学)

高橋氏は2005年に勤務していた大手空調工事会社を定年退職し、独立自営した衛生工学部門の技術士である。
50歳ころから独立を考えていたが、サラリーマンは勤めている会社のバックボーンがあるから信用があり、大きな仕事ができることを認識して、定年後に小規模で独立することとした。独立までの多くの資格を取得し、社内ベンチャー的に自分で仕事を作って独立自営の準備をしてきた。
独立後は、元いた会社とバッティングしないこと、在職中のノウハウを生かすことを方針とした。
また、事業構想を作成して、どういうことを具体的にやりたいか、どれくらいの売上を目標とするかを明確にしてみた。
そうすると、自分自身の気構えが変わってきて、たいへんよかった。
建設業に関わる各種の資格を取得していたので、建物の調査、労働安全アドバイザー,不動産オーナーと業者の間に立つコンサル的仕事を中心の業務をしてきた。
独立するにあたり、仕事を断らないこと、自分でできない仕事を頼まれたら、できる人を紹介すること、が重要とのことである。
仕事以外では、地元の青少年育成やおやじの会、ネパールでの学校建設支援等の活動を行っている。手弁当の活動であるが、やれることをやればよいので長続きをするとのことである。閉めることに苦労しているNPO等では参考になる話である。
高橋義徳氏ビデオ動画


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:10月7日(土)
2.場所:北トピア803室
3.講師:平田一成氏(金属)、新井田有慶氏(金属)
4.出席者(敬称略):佐藤、吉原、井上学、渡辺、矢崎、春山、福崎、井上義、前嶋、山添、青木、新井田、福井、大島、平田一、片山、平田俊、大久保、森田、菅野、小林(記)(全21名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)平田一成氏(金属)

平田氏は、大学院の機械工学専攻を修了後、1992年に大手金属会社に入社。配属された部門が別会社となり、現在はそこに勤務している。技術士二次試験(金属部門)に合格しているが、技術士登録はしていない。専門は精密鍛造によるベベルギアの製造である。

会社では技術管理全般を経験。入社1年目は中央研究所に配属されてセラミックコアの製造技術の開発をした。その後、海外顧客への製品量産納入に関する技術等に従事。また、既存技術の応用と協力工場の立ち上げを行い、三次元形状をもつカムの量産にはじめて成功した。管理職になって、製造現場の管理、生産工程管理、工場の管理全般を経験している。

独立に向けて、自身の技術者としての立ち位置は、上流、下流に知見の広い部品屋であると捉え、これまで経験してきた技術の他、安全管理や環境管理、また、一般向けに技術を分かりやすく解説することなどができるであろうと考えているとのこと。

独立後の仕事として、部品開発製造のコンサルティング、安全衛生コンサルティング、環境のコンサルティングのほか、製品技術のPR支援や技術教育支援なども考えているそうである。そして、よろず技術相談屋として活躍できればとのことである。
一方、部品屋としてのコンサルタント需要や部品製造会社に需要があるのか、現在の仕事をどうするかといったあたりに懸念点があるそうである。

平田氏ビデオ動画


(1)新井田有慶(金属)

新井田氏は現在70歳。55歳まで大手の鉄鋼会社に勤務し、その後10年木型・金型会社に在籍した。65歳からは中小機構で、ものづくり研究開発支援専門員を3年間勤め、現在は独立している技術士である。

経済産業省が行っている「サポイン事業」(裾野産業の技術向上につながる研究開発や販路拡大を支援する国の補助事業)について紹介があり、中小企業の技術開発資金として有効である旨の説明があった。

また、自身の体験を基に、コンサルティングにとって、量産材の品質に対する考え方、苦情対応の考え方の説明があった。苦情対応では、初動の対応、問題の範囲を確定させてユーザーに伝えること、製造部門と一体で解決させることが重要とのことである。また、品質問題の発生原因のひとつとして、ヒューマンエラーについて、その原因とその対応について説明があった。

ツールの活用として、「ものづくりデータベース」の作成が紹介された。データベースソフト(Access)を利用したデータベースを作成すると、企業分析などの際にも利便性があるとのことである。

新井田氏ビデオ動画

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:9月2日(土)
2.場所:北トピア802A室
3.講師:綾部 浩氏(建設)、榊 勲氏(原子力)
4.出席者(敬称略):佐藤、綾部、榊、渡辺、矢崎、春山、神山、久井、高橋義、高橋雄、佐貫、新井田、筒井、阿部、大久保、森田、菅野、小林(記)(全18名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)綾部 浩氏(建設)

綾部氏は、大手ゼネコンに30年弱勤務した後、今年の7月に独立開業した建設部門の技術士である。一級建築士の資格も持ち、専門はコンクリート。会社ではコンクリートに関する施工、指導の業務を中心に行ってきた。
技術士は2011年3月に合格。直後に東日本大震災があり、その現実の前では技術士の資格など何の役にも立たないと感じた。が、少しして、自分のできることをやるべきではないかと考え直し、技術士登録をしたそうである。

会社員時代は、一貫してコンクリートの専門家として活躍。コンクリート技術情報の社内への発信、建築外勤社員へのコンクリートに関する教育のほか、社内の指針・手引き書の改訂などに携わった。また、社内では鉄筋コンクリート工事に対する意識が低かったため、意識改革にも取り組んだとのこと。

本年7月に独立し、今後の業務内容として、1.技術支援、2.情報の発信・書籍発行、3.専門工事業者教育と技術士資格取得教育の3つを柱としたいとのこと。現時点では業務委託を受けている案件がある他、「魅せるコンクリート」をテーマに新たなコンクリートの実験を準備中。また、スポーツに技術を応用する提案をしてみたいとのことで、プロ野球への提案の例の紹介があった。
綾部氏ビデオ動画

(1)榊 勲氏(原子力)

榊氏は大学卒業後、1982年に原子力の専門会社に入社。会社の合併に伴い大手電気メーカーに転籍し、原子力発電に関する研究、設計に従事した。技術士は2010年に取得。今年の3月に退職し、現在開業準備中である。
会社では、高速増殖炉のプラント動特性解析に従事の後、1988年から原子力発電所のシビアアクシデントの解析や、アクシデントマネジメント策の抽出などの業務に従事。このシビアアクシデントの研究は、海外ではスリーマイル島やチェルノブイリでの原発事故を受けて重要視されていたが、日本では、事故の可能性は極めて低いとされ、あまり評価されなかったとのことである。

1997年から数年間、炉心デブリとコンクリートの相互作用に関する研究を行っていた。2011年の福島の原発事故を受け、2011年からはデブリの冷却に関する研究に従事した。また、コンクリートの床にデブリが落ちても大丈夫なように耐熱材の研究・実験も行った。その成果が再稼働される原子炉に使われているとのことである。

本当は55歳までに独立したかったが、福島の原発事故で遅れてしまい、今年の3月に58歳で退職した。これまでは研究開発プロジェクトマネージメントの仕事がメインで、ソフトウエアを使ったシミュレーションなどの仕事がほとんどだった。これらの技術をいかした仕事をしたいが、経営的な視点も持てるようにするため、中小企業診断士の勉強をしているとのことである。
榊氏ビデオ動画

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:8月5日(土)
2.場所:北トピア802A室
3.講師:八文字孝博氏(上下水道・応用理学)、藤川博巳氏(情報工学)
4.出席者(敬称略):佐藤、八文字、藤川、辰田、平田、大島、渡辺、小沼、矢崎、綾部、大久保、森田、菅野(記)(全14名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)八文字孝博氏(上下水道・応用理学)


八文字氏は自己紹介、元勤務先の水資源関連コンサル会社の紹介に続いて、地球の歴史、地形地質について、日本の地質、東京の地質、地下水と帯水層、降水量などの水資源に関する説明があった。
東京では地下30〜100メートル程度までは飲料に適する水が確保できるが、それ以上の深層地下水は不適である。
日本の水資源は豊富といわれているが、一人当たりの降水量は世界平均の1/5で水を大事に使わねばならないとのことである。
その後、国内4か所での業務経験や、海外4会社の業務経験を披露した。海外ではJICA調査団などでネパール、ドミニカ、ザンビア、象牙海岸(アフリカ)などで地下水開発調査を行った。
今後の提言として、水行政の一元化、森林・ダム等の利用効率向上等を訴えた。
八文字氏ビデオ動画

(1)藤川博巳氏(情報工学)


藤川氏は大手情報処理会社、コンサル会社を経て50過ぎで外資系コンサル会社へ転職し、数回の転職を繰り返し、昨年からジェイキュウエムテクノロジスト社の代表取締役を務めている。
独立後3年ほどはよかったが、大病(入院数か月)を繰り返す毎に顧客を失い、失業者として一から始めなければならなかった。
独立自営では健康が第1であるのを実感している。
新会社では人材派遣業務をベースに、AI/IOT/ROBOT分野でのマッチングサービスを進めておりこのサイトの紹介があった。
技術士や行政書士などの支援会員と、大手電機メーカや自動車会社などの依頼会員をマッチングするAIRネクストポータルを用意しており、参加者に対して支援会員としての登録依頼があった。
藤川氏ビデオ動画

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:7月1日(土)
2.場所:北トピア803室
3.講師:阿部 修一氏(電気電子)、岸 敦夫氏(機械)
4.出席者(敬称略):佐藤、加藤、吉原、阿部、岸、大薗、春山、青木、斉藤、福原、平田、新井田、大島、渡辺、若月、大久保、森田、菅野、小林(記)(全19名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)阿部修一氏(電気電子)


阿部氏は大学卒業後、プラント等の計装会社に勤務する企業内技術士である。
計装とは、工場やプラントの制御のための技術で、これまで、計装に関する設計、開発、試験、保守トラブル対応等の仕事に従事してきた。現在は会社の顧客先である医薬品会社の工場に一人で常駐し、監視・制御システム、計装システムのトラブル対応などを担当している。
工場建設時、計装工事は10ヶ月以上かかることもあり、工場の建物竣工から稼働開始までの期間が長くなる原因のひとつとなるそうである。その対策として、無線を用いたワイヤレス計装システムを2013年に実現。当時、世界初のシステムで、工期を5ヶ月程度短縮したそうである。その経験を基とした、ワイヤレス計装システムのメリットと課題についての説明があった。
技術士としての強みは、監視・制御システム、計装システムのトラブル対応を一人でやっていることから、保守に強い点とのこと。
今後のコンサルティングメニューとして、自分の強みを活かして、監視・制御システムの改善を考えている。現在は不具合発生によるアラームが出た際、システム設計者やプログラマしか原因が分からない。これをこれまでのノウハウを活かして一目で分かるようにしたいとの説明があった。
そして、将来は、技術士として国民経済発展のため、自由に活躍したいとの抱負が述べられた。
阿部氏ビデオ動画

(2)岸 敦夫氏(機械)


岸氏は大学の機械工学科を卒業後、大手電気メーカーに就職。定年まで勤めた後、技術士として独立開業した。会社での経歴は、設計・開発が86%、品証10%、生産技術4%だったそうである。
会社員時代の業務では、カーエアコン用コンプレッサの設計を23年間担当。この分野ではトップレベルに達したとのこと。その後、会社がカーエアコンから撤退したため、別会社出向を含め、自動車関連の色々な仕事を担当したそうである。
定年後、産学官連携業務で技術士として独立。東京都中小企業振興公社のビジネスナビゲータ、JST(科学技術振興機構)の科学技術コーディネータ、JAEA(日本原子力研究開発機構)のリエゾンなどの業務を行った。産学官連携の仕事は活動の方程式が無く、自分流で仕事が出来るため、人脈作りやネットワーク作りに好適。独立自営が軌道に乗るまでの生活費・交通費源にもなるため、定年後に独立する際の業務にお勧めとのことであった。
産・学・官を繋ぐのは技術士は適任とのことで、JSTの人材募集の例の紹介があった。
独立後、いろいろ動いていると、仕事が点から線になって活動の中で繋がりが出来てくる。今の仕事のネットワークも会社を辞めてから出来たものとのことであった。
岸氏ビデオ動画

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:6月3日(土)
2.場所:北トピア802B室
3.講師:加藤 秀昭氏(機械)、鐘ケ江正巳(電気電子)氏
4.出席者(敬称略):佐藤、加藤、吉原、阿部、鐘ヶ江、渡部、高堂、川村、福原、平田、木村、米森、新井田、大島、中谷、大久保、森田、菅野、小林(記)(全19名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)加藤秀昭氏(機械)


加藤氏は今年の3月に独立したばかりの機械部門の技術士である。大学を卒業後、プラスチック部品の射出成形加工会社に入社。主に製品開発に従事していた。
入社後、液晶用バックライトに関する開発、量産事業を担当した。その後、DNA解析デバイスなども担当したが、40歳くらいからは、管理仕事が多くなった。
会社での最近の業務では、液晶テレビのLED用照明レンズ事業の立ち上げを行った。
独立して、これまでは「会社のフィルター」を通して技術を見ていることに気づいた。今は、技術を自分の目で見直しているところとのことである。
今の課題は、自分の何に顧客がお金を支払ってくれるのかが分からないこと。自分の商品価値は何かを模索中とのことである。
今後、自分をどのように世に知らせるかを考え、新しい市場、拡大する業界・市場で仕事をしていきたい。ただし、まだまだ試行錯誤中で毎月考えも変わるだろうとのことであった。
加藤氏ビデオ動画

(2)鐘ケ江正巳氏(電気電子)


鐘ケ江氏は独立して20年余りになる電気電子部門の技術士である。大手電気メーカーに勤務していた頃から技術士協同組合に参加し、先輩の助言を得て半導体の勉強会を作り仲間を募った。その勉強会の人脈が独立の際に大変役だったそうである。
現在は「ヘルスセンシング」という会社を経営している。薄膜センサーを椅子やベッドに敷くことで呼吸や脈拍を測り、そこから脳の活動がわかるというものを開発している。
サラリーマンと違い、労働対価という考え方はしない。成果が出て、はじめて収入になる。したがって、お金に困っている状態では新規事業はできない。
技術士も、営業活動をしている間はお金にならない。しばらく営業した結果、コンサルタント契約等を結んで収入になる、という一連の流れを事業と捉える必要があるとのことである。
また、コンサルタント時代の失敗例の紹介があった。大手電機会社の研究所の仕事で派閥争いに巻き込まれたり、コンサルタント先メーカーのキーパーソンが辞めてしまった原因にされた経験があるとのこと。また、特許裁判で相手に情報を漏らしたという疑いをかけられたこともあるそうである。独立自営でコンサルタントをするためには、中立性が大切ということが身に染みたとのことであった。
鐘ケ江氏ビデオ動画

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


1.日時:5月20日(土)
2.場所:北トピア804室
参加者:10名、組合メンバー8名

10名の参加者に8名の先輩・委員が対応して、朝早くから夜の飲み会までお付き合いをした。
参加者が事前に提出した独立プランをベースに議論が進められ、シビルや専門分野別のグループ討議で、若くして独立した先輩の具体的な経験などが、参加者には非常に新鮮だったようだ。
このようなイベントに参加して、これから新しい人間関係を作って、ひとはたらきしてやろうと考えた参加者諸君に、敬意を表したい。
色んな勉強会があるので、ぜひ顔を出してみてください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:5月6日(土)
2.場所:北トピア808室
3.講師:野口芳樹氏(機械)、小沼明氏(情報工学)
4.出席者(敬称略):野口、青木、佐藤、加藤、吉原、阿部、小沼、渡部、富田、舘泉、八文字、石川、平田、大薗、新井田、大久保、森田、菅野、小林(記)(全20名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)野口芳樹氏(機械)

野口氏は発電プラントを専門とする機械部門の技術士である。1973年に大学院を修了後、大手電機会社で発電プラントの仕事を手掛けていた。2013年に退社し、2014年に独立開業した。
開業当初、JICAの仕事でウズベキスタン共和国にて海外技術協力の仕事を行ったとのことで、ウズベキスタンの紹介があった。
ウズベキスタンでは日本メーカー製のガスコンバインドサイクル発電プラントが稼働しており、その運転・保守の教育がJICAの技術協力プロジェクトとして公募された。その仕事のうち、詳細計画策定調査業務を担当したとのこと。プロジェクト全体の成り立ちと、契約方法事例について説明があった。
独立開業してからの仕事は、会社時代からの継続ではなく会社を辞めてから紹介された仕事が本命。ウズベキスタンの仕事も、仕事の紹介を受け数週間後には現地で仕事がはじまる、という急展開の仕事だったとのこと。そして、その仕事をきっかけとして、関連の仕事に広がったそうである。
独立開業後の仕事のやり方は、
1.自宅で仕事をし、現地へ出張する。
2.同時に複数の顧客案件に対応。
3.公共性と利益相反の適正化。
を基本としているそうである。利益相反の問題は、ウズベキスタンの仕事でも国内外のメーカーが持つノウハウと相反しないよう気を付け、ある範囲以上は仕事を受けないようにしたとのことであった。
そして、技術士の仕事を続けていくには、
1.体力・知力の鎌の刃を研ぐ
2.最新の技術情報と知見の更新
3.経済産業政策の審議のフォロー
が必要とのことであった。


(2)小沼明氏(情報工学)

小沼氏は情報工学の技術士で、1998年に大学院を修了後、通信会社系列の大手ソフトウエア会社に就職。2002年から2年間、青年海外協力隊としてフィリピンの大学で教鞭を執った後、2004年に大手メーカーに就職。その後2006年に元のソフトウエア会社に戻り、2016年に独立、創業した。
ビジネスの計画には、20年後になりたい姿、つまりゴール像を想像するのが大切。その途中段階として、10年後になりたい姿も想像しているとのことである。
起業して一緒に経営をやっていく仲間とは「給与(所得)は何で決まるか」という価値観を共有したいとのこと。ちなみに給与(所得)は「目の前を通過させるお金の量と、そこから自身が取っても良い割合」で決まると考えているとのことである。
創業後、一年間の事業の状況について説明があり、ビジネスの質の確保という点では合格、経営リソース(社員)の確保という点が課題となったそうである。また、会社を興して、はじめて分かった経理・税務上のTipsの紹介があった。
今後の会社の活動として、零細では手が出せない社会的な課題に対し、大手の業務委託として貢献したいとのことで、例として、高齢化、少子化から派生する問題にICTはどう貢献できるか、という「日本の課題」への解決方法の模索について説明があった。
また、各技術士の方との連携も模索しているとのことで、ビジネス直結の連携だけでなく、情報交流をしていく中で、お互いに技術や仕事の紹介や協業などもしていければと考えているとのことであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:4月1日(土)
2.場所:北トピア802A室
3.講師:篠崎由依氏(建設部門)、中村博昭氏(化学)
4.出席者(敬称略):篠崎、中村、青木、佐藤、加藤、吉原、阿部、小沼、大野、鶴巻、土屋、伊藤、新井田、多田、大久保、森田、菅野、小林(記)(全18名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)篠崎由依氏(建設)



篠崎氏は2015年に若くして独立した建設部門の技術士である。大学の学部時代は文系で、発展途上国の開発政策を学んでいたが、大学院はシステム情報工学研究科に進学。2012年に修了し、開発コンサルタント会社へ入社。河川海岸構造物の設計に従事していた。
独立したいと思ったのは、仕事を単に作業としてこなすだけでなく、技術的、社会的な側面をとことん掘り下げたいと、いつも思っていたため。会社では作業に追われそれができず、また求められもしなかった。そして過労で倒れたのをきっかけに、会社を辞めた。
独立して、2年弱が経った。会社員時代に比べて、仕事量は1/3、収入は平均すれば9割。ただし、収入の変動は大きい。仕事内容は、コンサルタント的なものも目指しつつ、まだ年齢的に若いということもあり、あえて外注業務もやっている。
直近の仕事として、東日本大震災で壊れた海岸堤防を「CSG」という通常はダムに用いられる工法を使って復旧させるという業務の紹介があった。
失敗談の紹介があった。ひとつは「値切りに応じすぎて自滅」。技術士として正当な報酬をもらう代わりに、技術士にふさわしい提案等をするという義務も果たすという覚悟が大切とのこと。値切るお客さんは値段の安さでしか仕事を評価してくれないと感じたそうである。
もう一つは「報酬の未払い」。踏み倒されないためには、事前に相手のことを調べ、業務内容・報酬は事前に決めることが大切。そして、直接会って、相手の仕事場もみれば、ちゃんとした会社かどうか分かるとのこと。
最後に、篠崎氏のお父様は篠崎氏が高校三年の時に独立自営の土木技術者になったそうである。そのときは家庭は大変だったが、信念をもって頑張るお父さんには家族も応援する、というエピソードの紹介で締めくくった。


(2)中村博昭氏(化学)



中村氏は独立開業して12年になる化学部門の技術士である。現在、日本技術士会の「海外活動支援委員会」の委員長をしている。
フィルムメーカーに60歳まで勤め、退職を機に独立した。会社では主に生産技術を担当。退職前にはコンプライアンスの仕事をした。そのため、独立した際にはコンプライアンス関係の仕事が続いた。本来やりたいことは技術分野の仕事で、国内でも仕事があった。海外の仕事は今なお手探りだそうである。
技術士会の海外業務の紹介があった。中国の案件は、技術士会では希望する技術士にパーソナルデータベースに登録してもらい、登録している会員に対し、中国側からの「要望メール」をその内容に近い人に転送する。内容に興味があれば、中国側の招聘で現地に行き、マッチングを行う。ということを行っているとのことである。
中国などで難しいのはコミュニケーション。通訳さんは技術のことが分からないので、会話に時間がかかる。英語ができる技術士でも、中国やベトナムなどでは英語は通じないそうである。
その他、技術士会と台湾・経済部との協定書取り交わしの話題、中国・塩城市との覚書取り交わしの話題、韓国での事例、ベトナム・ダナン市の事例などが紹介された。
海外での注意点として、大連に行く際、現地で居眠り運転による事故に遭ったエピソードが紹介された。また、海外は健康に自身のある人でないと大変とのこと。中国で開かれた各国の技術者が集まる大会で、オーストリアの方が倒れてお亡くなりになるという事例に遭遇したことがあるとのことであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:3月4日(土)
2.場所:北トピア802A室
3.講師:大輪 安信氏(森林)、久井有一氏(機械)
4.出席者(敬称略):青木、井上、大薗、佐藤、外館、加藤、吉原、綾部、阿部、中谷、上野、岸、小沼、八文字、久井、大輪、大久保、森田、菅野、小林(記)(全20名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)大輪 安信氏(森林)



大輪安信さん(森林)
大輪氏は2015年に独立開業した、森林部門の技術士である。技術士の他、測量士や森林に関する資格も取得している。
大学の農学部林学科を卒業後、林業の協会に就職。入社後は、空中写真を立体判読し資源量等の可視化を行う仕事に従事した。
その技術を基に、毎年度ごとに全国各地の森林や植物に関して空中写真を活用して調査を行う仕事を行っていた。事務所での写真判読だけでなく、全国の調査対象地へも赴き、現地調査も行ったそうである。小笠原などの遠隔地で現地調査を行うこともあったとのこと。
さらに、日本国内だけでなく、ベトナムの森林資源調査など、海外の仕事も経験しているとのことである。
これらの仕事を経験した後、2015年に独立。現在は、元在籍した協会の仕事がメインだが、他の会社などの仕事も手掛けたいとのことであった。
また、日本の森林、林業の状況と課題の説明があった。日本の森林は、人工林が高齢林化し、資源の循環がなく、使える木材が少なくなっているとのこと。付加価値が付かないと木材は高く売れず利益が出ない。供給側の生産性を向上させるため、機械化の推進、道路網の整備、所有界の明確化などを行い、儲かる林業への転換が必要とのことであった。


(2)久井有一氏(機械)



久井有一さん(機械)
久井氏はポンプなどの設計を専門とする、企業内技術士である。北海道出身で、東京の大学の機械工学科を卒業後、プラント会社に就職。プラント設備設計を3年間行っていた。
その後、プレスの会社でセールスエンジニアを経験しつつ、工法の開発や自動機械の設計などを担当。北海道に帰るべく現在の会社に転職し、北海道でポンプ機場のシステム設計やポンプ単体の設計、プロセスポンプの設計などを担当したそうである。
技術士として「コンサルタントエンジニア(CE)とは何か」を考察した内容について解説があり、CEとは、「独立技術士として技術コンサルタント」「クライアント企業への価値の提供」「クライアント企業との契約で報酬をもらう」「退職は自身で決める」立場であるとのことであった。
それを基に、「CEの事業領域について」「価値の提供」「マーケティング」についての説明があり、それらを踏まえて、CEになるためには「知る能力」「見つける能力」「解決する能力」が大切。そして更なる発展のためには「技術研究テーマを持つこと」や「技術士による連携活動」が必要とのことである。


森田裕之です、君の独立前のお勉強は立派なものです、PEとCEについて考えていたけど、私の経験では、同じ問題解決をするにあたって、PEは自分で解決する、CEは顧客が解決できるような指導をするという違いじゃないかと思います。

弁理士・技術士の尾崎君の話では、顧客の特許出願を代理人として受けるのが弁理士で、顧客が自分で出願できるように指導するのが技術士だと言っています。
彼は最初は弁理士やっていたけど、だんだん技術士になり、今では全部技術士の顧客だそうです。

追加情報です、PEは時間割りや日割りで対価を請求します、CEは月割りの顧問料が常識です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:2月4日(土)
2.場所:北トピア802A室
3.講師:西角井 造氏 (経営工学)、井上学氏(機械)
4.出席者(敬称略):西角井、野口、青木、中野田、井上、渡辺国、大薗、佐藤、山寺、山田、外館、富田、土屋、加藤、大久保、森田、菅野、小林(記)(全18名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)西角井 造氏 (経営工学)

西角井 造さん(経営工学)

西角井氏は大学院修了後、不動産会社に勤務。不動産管理を担当し「サービスマネジメント」で経営工学の技術士資格を取り、2005年8月に独立開業した技術士である。
ビルなどの設備は、建物の施主がメンテナンスを業者に直接依頼するケースが多く、不動産管理会社は各物件の状況をきちんと把握できていなかった。そこで、管理の仕組みを作って、メンテナンスの進捗、品質を管理できるようにした。
ただし、仕組みだけではうまくいかない。というのは、不動産管理はサービス業であり、「プロセス」だけでなく現場の「モチベーション」も結果の良否に大きく影響する。このため、作業マニュアルなども現場で作業をする協力会社と共同で議論し、現場の作業員が自ら作ったものとした。
技術士として独立したのは、不合理なサラリーマン生活が性に合わなかったため。自らの行動規範を自分で持ちたかった。その際、技術士の「公益」という考え方に共鳴した。
独立の際、先輩に言われたのは、「業務を創れ」「時間を売るな」「仕組みを作れ」「金が回ることが大切」「事務所はあった方が良い」ということ。なお、事務所は都心の「千代田区」「中央区」「港区」にあるとクライアントの反応が良いというのが実感とのことである。
また、別の先輩からは、「金・金と言うな」「今必要でない勉強をせよ」「人間的魅力を醸成せよ」「役所の仕事は安いが勉強と思ってしっかりせよ」「次の試合の出場切符をつかめ」と言われたとのことである。
現在、「創造工学研究所」のメンバーとして活動しており、そこで創造工学研究会を毎月開催している。
「自分のウリ」としては、ビルの「ゆりかごから墓場まで」(建設から運営管理、解体まで)を対象にサービスマネージメントができること。また、学生時代に漫画家をやっていた(有名な漫画誌に連載も持っていた)のでイラストが得意で、広報・営業活動に役立っているとのことであった。
-------
今日は、初めて君の話を聞きました、後輩の役に立ったと思います、有難う。

コメントします、私も70年に技術士を取り、73年に独立するまで、青年技術士懇談会という、独立希望の若い技術士のグループで、喧々諤々やった時期があったので、君の言う本田さんの事務所や、PLの矢部グループの活動には、懐かしさもあり共感するところもあります。
ただ私は、大先輩の和田さんや本田さんには、担いで世話したことはあっても、世話になったことは一切ありません、独立・自営の精神にもとるからです、早く卒業するんだよ、そういうグループ活動から。

今日紹介した、岸田秀さんの一連の本にある、「閉鎖的共同体の病気」は、役所や企業だけに発生するわけじゃなく、あらゆるグループ活動がかかる可能性を秘めており、私の技術士協同組合のグループ活動では、私が参加する限り、企業の延長線上の様なグループ活動は、荒っぽくぶっ壊すことを、私の芸ということにしています。
独立・自営の病は、閉鎖的共同体の病の対極にあるんだと、納得しています。
まともに独立していない人たちを、グループに内蔵している君らの活動には、いささか不信の念を抱かざるを得ません。
出来上がって、OBになったシニアの世話になっているのなら、矢部さんでも本田さんでも、褒章を取ってあげるくらいの、気働きを提案したらどう?森田裕之



(2)井上 学氏(機械)

井上学さん(機械)
井上氏は大学院で数値流体工学を専攻し、大手重工業会社に就職。現在も会社員として勤務中の技術士である。
会社では、入社後開発設計部門で13年余り勤務した後、営業部門、調達部門など経験し、現在は新事業創出の仕事をしている。
開発設計部門では、風洞を担当。自動車用の風洞では「風切り音」が測定できるよう、送風機の音が測定をする環境室に伝わらない工夫などを行った。その他、極超音速風洞(マッハ10程度で飛行している環境を作り出す風洞)やジェットエンジンの試験をする「燃焼風洞装置」などを手掛けた。
調達に移ってからはVE(バリューエンジニアリング)を扱った。古めかしい技術かと思ったが、経営に使える技術だと分かったとのこと。1.VEは経営課題解決の特効薬、2.VEは経営そのもの、3.VEは人間力活用の技術とのことで、技術士のコンサルトにも使えるのではないかと思っているとのことである。
その他のビジネスチャンスとしてエネルギー関連があり、世界のエネルギー使用量(発電量)は増える中、日本は発電量が減り再生可能エネルギーの割合が増える。しかし、エネルギーマネージメントをする人材は少ないので、そのあたりに仕事があるのではないかとのことである。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1.日時:平成29年1月7日(土)
2.場所:北トピア第1和室南室
3.講師:井上義之氏( 衛生工学)、石井利明氏(フェロー)
4.出席者(敬称略):石井、八文字、川村、平田、井上学、鶴巻、森永、外館、井上義、渡辺国、大薗、久井、佐藤、山寺、吉原、土屋、青木、加藤、大久保、森田、菅野、小林(記)(全22名)
5.事例紹介:講師と事例
(1)井上義之氏( 衛生工学)

井上義之さん(衛生工学)
井上氏は大手熱学会社に勤務する衛生工学部門の技術士である。
大学の環境化学工学科を卒業し、1985年に「環境を作る会社」(空調熱学会社)に入社。最初の5年間は国内で空調、クリーンルーム設備の設計、施工を経験。1990年に海外事業部に配属、同年から2016年3月まで26年間、海外駐在をしていた。
シンガポールでは会社の肩書きではなく資格で相手の態度が変わる。日本の技術士(PE)はとても上級なエンジニアと見られる。2002年に技術士を取り、大変メリットがあったとのことである。
その後、中東のドバイやインドネシアで現地法人の立ち上げも経験した。日本では頭打ちとなっている30年前の技術が、インドネシアでは今まさに必要な技術であることがある。そういうところに日本の技術者の活躍のチャンスがあると考えられる。
空調技術の説明があり、捨てられてしまう200度以下の熱を回収して利用する省エネの技術が、今、必要とされているとのこと。また、新興国では「電気、水、廃棄物」が3大テーマであり、その関連の技術者はニーズが高いとのことであった。
海外現地法人経営については、現地での人脈が仕事の成否に極めて重要とのこと。為替や金利リスクもあり、現地でひどい経験をした人の話を聞くのが一番とのことである。
今後の技術士としての活動について、省エネ技術は新興国ではまだまだ活躍の余地があるとのこと。また、埼玉大学の産学連携スキームや、国際研修交流協会のインドネシアからの訪日団との協業など、日本で埋もれてしまう技術を海外でうまくマッチングさせていく活動もしていたいとのことであった。



(2)石井利明氏(フェロー)

石井利明さん(フェロー)
石井氏は技術士協同組合の「セキュリティロボット研究会」にユーザーの立場から参加するなどの活動をしている。大学の文学部を卒業後、自動車メーカーに就職。現在は渡良瀬漁業協同組合の理事をしながら執筆活動をしており、昨年は、副島隆彦氏の「明治を創った幕府の天才たち 蕃書調所の研究」を共同執筆。今回の講演は「明治維新の本当の姿 勝海舟という裏切り者」というテーマ。
1.歴史とは何か
歴史は近代学問(サイエンス)ではない。「論」である。
2.明治維新を考える
世界史との対応で明治維新を見ることが必要。
3.勝海舟を考える
曾祖父は「検校」で金貸しとし大成功した人物。人脈も謎が多い。勝海舟は洋学ネットワークの開国勢力に育てられた。
4.勝海舟を利用した勢力が目指したところ
英国の属国として「グレートゲーム」に貢献できる国柄に変えようとした。
5.日本の悲劇は明治維新から
言っていることとやっていることが違う。それを確信犯としてやった人たちが指導者に。
以上のような流れで、明治維新を新たな切り口で見直す内容であった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

日本技術士会登録グループ 新規開業技術士支援研究会

<